長崎の味、鯛料理のフルコース!

私のオススメ料理は

新鮮な天然鯛のコース

鯛は捨てる部分が全くありません。
長崎の主人の実家に帰省すると、義父は軍艦島の辺りまで行き、それは見事な天然鯛を釣り上げてくれます。

わたしは義母と一緒に毎年、それを料理するのです。
淡白で上品な白身はさっくりと揚げ天ぷらにしても旨いです。
しかし、捌きたてはやはりお刺身です。
ツンと香るわさび醤油で頂き、コリコリとした新鮮な甘みを堪能出来ますが、
粒マスタードと柚子胡椒が、入った酸味の効いたソースをかけて、カルパッチョにし、野菜と合わせ、主人と白ワインを楽しむもよし、
また、ニンニク醤油、生姜、みりん、白ごまがたっぷりのタレに漬け込み、りゅうきゅう風にして、丼にのせ、ガツガツかっこんでもまた格別です。
また、身を楽しんだあとに頂く、熱々のあら汁は最高です。
調味料は塩とだし昆布、少しのお醤油だけでよいのです。
これと水、鯛のあらのみで、上品且つ、豊かな旨味が凝縮したスープが出来るのです。
塩をふり、熱湯をかけ、氷水につけ、霜降りをしっかりして、
ウロコをとり、血合いを楊枝でチマチマ取る作業は大変ですが、このひと手間で、全く臭みのない、綺麗なスープが出来あがるのです。
もし、あら汁が余れば、その凝縮した旨味のスープでごはんを炊いてしまいます。
炊きたての香り高い鯛めしに乗ったあらに着いた身から、丁寧に小骨を取り去り、混ぜ込んで刻んだ三つ葉、胡麻、わけぎをちらし、
頂くと、本当に幸せな気持ちになります。
義父は、その鯛めしに、鯛の切り身、あら汁のスープをかけて、鯛茶漬けとして晩酌のシメにさらさらと食べています。

帰省がいまから楽しみなのです。
長崎の、濃い青色をした海の恵みに、感謝感謝で、今年も幸をいただきます。